惑星
「ニュー・カルパティ惑星連邦」は、以下の3つの惑星を領土とする。
ニュー・ベレンガリア
ニュー・カルパティの国家が誕生するずっと以前、地球の南太平洋上に、米国統治下の小さな島「ベレンガリア」が、あった。その小島は、1984年に、米国からの独立を宣言する。「そのうち、こそこそと戻ってくるさ」と当時のレーガン大統領は言ったが、一眠りすると、(いつものことだが、)すっかりと忘れてしまう。
ベレンガリア島では、その後しばらくして、ワームホールのポータルが発見され、そして、人々は、そのワームホールの先に、新たな惑星を目にする事となる。「ニュー・ベレンガリア」と名付けられた、地球に似たその惑星には、資源が豊富に存在した。 それに加え、高度な宇宙航行のテクノロジーが、太古の知的文明人に置き去りにされたままだった。ベレンガリア独立政府は、「ポータル」の存在を他国に気づかれぬように最大の注意を払っていた。 それが功を制してか、約30年もの間、その秘密が露(あらわ)にされる事はなかった。 しかし、ついに、ポータルの存在を諸外国に知られる日が、来てしまう。 差し迫った他国からの侵略に直面し、ベレンガリア人は、惑星ニュー・ベレンガリアに民族移動し、そして、地球側のポータルを破壊した。
新たな国家政府を樹立し、正式国名を「ニュー・カルパティ惑星連邦」としたが、ほとんどの人は略して「カルパティ」と呼んでいる。暫くは、惑星ニュー・ベレンガリアが唯一の自治領土であったが、カルパティの人々は、無人の惑星を見つけて植民地化するという願望を抱いていた。なお、今日まで、カルパティは、地球と正式な交流を行っていない。
惑星ニュー・ベレンガリアは、地球と似て、様々な地形をしている。 平均気温は多少、低めで、日照時間は、少し長い。 表面積の、およそ65%が、水で覆われている。
主要都市:
カルパティ・シティ(首都) 人口1200万人以上
ネペレー 人口500万人以上
イラスト作成:jporter
アンドラスト
アンドラストは、カルパティ人がニュー・ベレンガリアの次に発見した惑星である。すでに、その惑星はネコミ人といわれる民族が住み暮らしていたが、彼らは、カルパティ人との友好関係を築く事を強く望んだ。惑星アンドラストは、カルパティの予備首都的な位置付けとなっているが、これは、有事の際などにカルパティの首都カルパティ・シティが孤立化した場合に備えてことである。
アンドラストには、大きく分けて、2つの行政区域がある。1つは、現在はカルパティの準自治区となっている、ネコミ人の元々の居住区であり、もう1つは、カルパティ人定住区、である。ネコミ人は、今では限定的統治権しか持たない自らの居住区内で、文化遺産の保護に時間を費やしている。
惑星アンドラストは、全体的に、湿地で湿度が高い。 宇宙から眺めると、とても緑が豊に見えるが、その緑色の地表には、数多くの湖や沼が、点々と存在している。 また、平均気温は、地球やニュー・ベレンガリアよりも高い。
主要都市:
スターライト・シティ(ネコミ人居住区) 人口320万人
アイセン 人口510万人
イラスト作成:jporter
金星
金星、太陽系の地球の近くにある、あの金星である。カルパティ人は、2つの理由から、金星の地球環境化計画を決断した。1)金星の地球環境化は、かの「カール・セーガン氏」が夢みたこと。2)金星から、地球上の一部の信頼できない人たちを見張ることができる。
今までのところ、まだ、カルパティ人は、金星の核(コア)の活動を促す方法を見いだしていない。 金星の「自転」速度はとても遅く、一回転が250日(地球時間)、つまり、昼の長さが250日間も続く状態になっているが、その自転速度を上げる為には、金星内部の核(コア)の活動を活発化させる必要がある。 いつの日にかは、それが可能になるだろうが、現時点では、超巨大宇宙鏡を利用した日照時間の調節により、金星の昼夜の長さを、惑星ニュー・ベレンガリアのそれと同じにする方法をとっている。
金星は、カルパティ人にとっては3番目の植民地となる。 表面積の85%が水で覆われ、平均気温は、ニュー・ベレンガリアのと、とても近い。
イラスト作成:jporter